『夜明けのピアノ』


 PADAPADAPADAN PAPAPA・・・ PADAPADAPADAN PAPAPAN・・・

大嫌いな谷底の街から 本当に天国へ行くつもりだったんだぜ
あなたの手を握り、澄んだ秋風 大好きな映画の歌と、レンガの店

激しき夢追いの季節は一瞬だとしても スクリーン映るのは白髪の老夫婦
交尾期のカゲロウ達、立ち去った街で 雨に雲に雪に巡る
愛に吹かれていきたかった、・・・けど、・・・今―

さよならさよなら 鐘は鳴り渡る さよならさよなら淋しくない振りをするぜ
ガス灯の炎、闇を燃やす朝 落書きの天使、碧空に舞うか?
路地裏の、静かなピアノ
 PADAPADAPADAN PAPAPA・・・ PADAPADAPADAN PAPAPAN・・・

でもいつか、胸張って生きた人々だけが辿り着ける コバルトの高原で君を見たなら
 お互い別の誰かと一緒でもいいさ、声を掛けるから、手を打ち合って、
 ―そして、強く強く笑い合おう
 乾いた俺たちの声は、青い谷間に響いてく
 もう、嘆かない、嘆かない、これ以上― 出逢えてよかった
 あぁ、嘆かない、嘆かない、ありがとう― 砂時計は戻らないけど―。


さよならさよなら 鐘は鳴り渡る さよならさよなら淋しくない振りをするぜ
ガス灯の炎、闇を燃やす朝 落書きの天使、碧空にあなたをいざない、飛び立てり―。

路地裏の、夜想のピアノは 優しい記憶の 交響楽に変わる―
嘆かない、嘆かない、青い夜明けに
記憶の星座 消え逝く ミルク色の空を背に歩き出すさ―

 PADAPADAPADAN PAPAPA・・・ PADAPADAPADAN PAPAPAN・・・






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